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歴代オリンピック開催地一覧!2034年までの決定都市と選考の裏側

真壁 美冬 真壁 美冬 • 更新: • 公開: • 読了約 17 分
目次

2024年パリオリンピックの興奮が冷めやらぬ中、国際スポーツ界の関心はすでに次なる舞台へと向かっています。2026年現在の最新動向において特筆すべきは、直近の冬季大会だけでなく、2034年までの主要なオリンピック開催都市が相次いで一本化・決定されている点です。

かつてのような多額の資金を投じた招致レースは影を潜め、持続可能性や既存インフラの活用を最優先する選考システムへと劇的に舵が切られました。本稿では、第1回アテネ大会から最新決定都市まで、歴代オリンピック開催地を夏冬別に完全網羅するとともに、開催都市決定の舞台裏で起きた大改革や日本の札幌招致断念の背景を深く掘り下げます。

【オリンピック開催地2026最新】次回以降の決定都市と開催スケジュール

オリンピック開催地一覧

国際オリンピック委員会(IOC)は近年の選考改革により、長期的見通しのもとで迅速に開催地を確定させる方針を打ち出しています。現在確定している次回オリンピック開催国および都市の顔ぶれは以下の通りです。

開催年 夏冬区分 開催都市・地域(国) 主な特徴・開催コンセプト
2026年 冬季(第25回) ミラノ・コルティナ(イタリア) 都市部と山岳部を融合させた広域開催モデル。既存施設を最大限活用。
2028年 夏季(第34回) ロサンゼルス(アメリカ) 1932年、1984年に続く3回目の開催。新設恒久施設ゼロの完全エコ運用。
2030年 冬季(第26回) フレンチ・アルプス(フランス) オート=サヴォワ県やニースなど広域連携。気候変動に配慮した雪上・氷上分散型。
2032年 夏季(第35回) ブリスベン(オーストラリア) 新選考プロセスで単独優先候補となり早期決定。オセアニア地域3都市目の快挙。
2034年 冬季(第27回) ソルトレークシティー(アメリカ) 2002年大会の施設群を維持・改修して再利用。万全の財政基盤と高評価インフラ。

直近で注目を集めるミラノ・コルティナ2026は、ファッションと経済の中心地ミラノと、名峰ドロミテに抱かれたコルティナ・ダンペッツォを中心とする広域分散開催が最大の特徴です。加えて、ロサンゼルス五輪2028では野球・ソフトボールやクリケット、フラッグフットボールなどの追加競技が決定しており、エンターテインメント性を前面に押し出したメガイベントとしての期待が高まっています。

冬季に関しては、2024年の第142次IOC総会にてフレンチ・アルプス2030とソルトレークシティー2034の2大会が同時に承認されました。夏季のブリスベン五輪2032も含め、2030年代半ばまでのロードマップがすでに強固に敷かれています。

【夏季オリンピック一覧】1896年アテネから2024年パリまでの全記録

近代オリンピックの原点である1896年のアテネ大会から、100年ぶりのパリ開催となった2024年大会まで、過去の五輪開催都市一覧を振り返ることで、世界情勢やスポーツ文化の変遷が浮かび上がります。

開催年 大会回数 開催都市(国名) 歴史的トピック
1896年 第1回 アテネ(ギリシャ) 近代オリンピックの幕開け。参加14カ国。
1900年 第2回 パリ(フランス) パリ万国博覧会の付属大会として開催。女性初参加。
1904年 第3回 セントルイス(アメリカ) アメリカ大陸初開催。万博と同時開催。
1908年 第4回 ロンドン(イギリス) 当初予定のローマ(火山の噴火で辞退)から代替開催。
1912年 第5回 ストックホルム(スウェーデン) 日本が初参加(金栗四三、三島弥彦)。写真判定導入。
1916年 第6回 ベルリン(ドイツ) 第一次世界大戦のため中止
1920年 第7回 アントワープ(ベルギー) 五輪旗が初掲揚。熊谷一弥・樫尾聖四郎が日本初メダル獲得。
1924年 第8回 パリ(フランス) 「より速く、より高く、より強く」のモットー導入。
1928年 第9回 アムステルダム(オランダ) 織田幹雄が三段跳で日本人初の金メダル獲得。
1932年 第10回 ロサンゼルス(アメリカ) 選手村が初めて設営される。
1936年 第11回 ベルリン(ドイツ) 聖火リレーが初めて実施される。
1940年 第12回 東京(日本) / ヘルシンキ 日中戦争・第二次世界大戦のため中止
1944年 第13回 ロンドン(イギリス) 第二次世界大戦のため中止
1948年 第14回 ロンドン(イギリス) 戦後初の復興五輪。敗戦国の日本・ドイツは不参加。
1952年 第15回 ヘルシンキ(フィンランド) ソビエト連邦が初参加。日本が戦後復帰。
1956年 第16回 メルボルン(オーストラリア) 南半球初開催。馬術競技のみ検疫の関係でストックホルム実施。
1960年 第17回 ローマ(イタリア) アベベ・ビキラが裸足でマラソン金メダル獲得。
1964年 第18回 東京(日本) アジア初開催。東海道新幹線開通など高度経済成長を象徴。
1968年 第19回 メキシコシティー(メキシコ) 標高2,240mの高地開催。男子100mで9秒台が初記録。
1972年 第20回 ミュンヘン(西ドイツ) 選手村テロ事件が発生。男子バレー「ミュンヘンの奇跡」。
1976年 第21回 モントリオール(カナダ) 巨額の財政赤字が社会問題化。コマネチが史上初の10点満点。
1980年 第22回 モスクワ(ソ連) ソ連のアフガニスタン侵攻に抗議し、日本・米国など西側諸国がボイコット。
1984年 第23回 ロサンゼルス(アメリカ) 東側諸国が報復ボイコット。商業五輪モデルを確立し黒字化。
1988年 第24回 ソウル(韓国) アジアで2カ国目の開催。冷戦終結期で東西両陣営が揃って参加。
1992年 第25回 バルセロナ(スペイン) バスケットボール男子米国代表「ドリームチーム」が参戦。
1996年 第26回 アトランタ(アメリカ) 近代五輪100周年記念大会。有森裕子が女子マラソンで銅。
2000年 第27回 シドニー(オーストラリア) 高橋尚子が女子マラソンで金メダル。南北朝鮮が合同行進。
2004年 第28回 アテネ(ギリシャ) 108年ぶりに発祥の地へ帰還。北島康介の「チョー気持ちいい」。
2008年 第29回 北京(中国) 鳥の巣スタジアム。ウサイン・ボルトが世界新記録を連発。
2012年 第30回 ロンドン(イギリス) 同一都市として史上最多となる3回目の開催。
2016年 第31回 リオデジャネイロ(ブラジル) 南米大陸初開催。難民選手団が初結成。
2020年 第32回 東京(日本) 新型コロナウイルスの影響で2021年へ1年延期。原則無観客開催。
2024年 第33回 パリ(フランス) セーヌ川での開会式や歴史的建造物を舞台にした都市型大会。

【冬季オリンピック開催地】1924年シャモニーからの歩みと日本の足跡

雪と氷の祭典である冬季オリンピック開催地は、気候条件や地形の制約を受けるため、北米・欧州・東アジアの一部の山岳地域に集中してきました。日本は1972年札幌、1998年長野と2度の開催実績を有しています。

開催年 大会回数 開催都市(国名) 歴史的トピック
1924年 第1回 シャモニー・モンブラン(フランス) 第1回国際冬季競技週間として開催、後に第1回五輪と公認。
1928年 第2回 サンモリッツ(スイス) 日本が冬季五輪に初参加。
1932年 第3回 レークプラシッド(アメリカ) 世界恐慌のさなかに開催。
1936年 第4回 ガルミッシュ・パルテンキルヒェン(ドイツ) アルペンスキーが初採用。
1940年 第5回 札幌(日本) / サンモリッツ 第二次世界大戦のため中止
1944年 第6回 コルティナ・ダンペッツォ(イタリア) 第二次世界大戦のため中止
1948年 第5回 サンモリッツ(スイス) 戦後初の冬季大会。
1952年 第6回 オスロ(ノルウェー) 冬季五輪発祥の北欧で初開催。聖火リレーが初導入。
1956年 第7回 コルティナ・ダンペッツォ(イタリア) 猪谷千春がアルペンスキー男子回転で日本人冬季初の銀メダル。
1960年 第8回 スコーバレー(アメリカ) ボブスレーが施設建設費の都合で開催見送り。
1964年 第9回 インスブルック(オーストリア) 雪不足に見舞われ、軍が雪山から大量の雪を運搬。
1968年 第10回 グルノーブル(フランス) カラーテレビ中継が本格化。公式マスコットが初登場。
1972年 第11回 札幌(日本) アジア初開催。70m級ジャンプで「日の丸飛行隊」が表彰台独占。
1976年 第12回 インスブルック(オーストリア) 当初決定のデンバーが住民投票の反対で返上し代替開催。
1980年 第13回 レークプラシッド(アメリカ) 人工雪製造機が本格導入。米国男子アイスホッケー「氷上の奇跡」。
1984年 第14回 サラエボ(旧ユーゴスラビア) 社会主義国で初の冬季開催。
1988年 第15回 カルガリー(カナダ) ジャマイカのボブスレーチーム初挑戦が話題に。
1992年 第16回 アルベールビル(フランス) 夏季大会と同一年開催された最後の冬季オリンピック。
1994年 第17回 リレハンメル(ノルウェー) 夏冬2年毎開催への移行措置として2年後に開催。環境五輪のモデル。
1998年 第18回 長野(日本) 男子ラージヒル団体金メダル。カーリングやスノーボードが正式採用。
2002年 第19回 ソルトレークシティー(アメリカ) 9.11テロ直後の厳戒態勢下で開催。
2006年 第20回 トリノ(イタリア) 荒川静香がフィギュアスケート女子シングルで金メダル。
2010年 第21回 バンクーバー(カナダ) 浅田真央とキム・ヨナの歴史的激闘。
2014年 第22回 ソチ(ロシア) 羽生結弦が男子シングル日本初金メダル。史上最高額のインフラ投資。
2018年 第23回 平昌(韓国) 羽生結弦が連覇達成。スピードスケート小平奈緒・髙木菜那らの活躍。
2022年 第24回 北京(中国) 史上初となる「夏冬両大会を開催した都市」。厳格なバブル方式。

IOC開催都市選考基準の大転換|なぜ未来の開催都市が異例のスピード決定したのか

かつてオリンピックの開催都市選びといえば、複数都市がIOC委員に対して派手なロビー活動を展開し、総会での決選投票によってドラマチックに選出されるのが通例でした。しかし、この仕組みは莫大な招致費用の浪費、贈収賄スキャンダル、落選都市の巨額損失という深刻な弊害を生み出していました。

この危機的状況を打破するため、IOCは改革プラン「オリンピック・アジェンダ2020」を採択し、IOC開催都市選考基準を根本から刷新しました。これが「オリンピック開催地決定の経緯」における歴史的パラダイムシフトです。

選考プロセスの主な変更点は以下の3点に集約されます。

  • 「将来開催地委員会」による常設対話型アプローチ:決まった締め切りを設けて都市同士を競わせるのではなく、IOCが関心を持つ都市と個別に対話を進め、機が熟した候補地を理事会に推薦する方式へ変更。
  • 1都市単独開催から「既存施設優先・広域開催」の容認:巨額のスタジアム新設を禁止し、近隣都市や隣国との施設共有、仮設スタンドの積極活用を義務付け。
  • 複数大会の同時決定(ダブル・アワード):優れた提案を持つ候補地が存在する場合、次回だけでなく次々回の開催地まで一括して選定・確保する戦略を採用。

この新方式が初めて適用されたのが2024年パリと2028年ロサンゼルスの同時決定でした。さらに2032年ブリスベンの早期一本化指名、そして2030年フレンチ・アルプスと2034年ソルトレークシティーの2大会同時選出へと繋がっています。地球沸騰化による雪不足や世界的な財政難を背景に、IOCは「確実に安全開催できる都市を長期キープする」という実利的な防衛策を選択したといえます。

札幌五輪招致断念の理由と日本が直面した厳しい現実

日本国内において最大のターニングポイントとなったのが、2030年大会を目指していた札幌五輪招致断念の理由とその後の撤退劇です。1972年大会から半世紀を経て、再びウインタースポーツの聖地へ五輪を呼び戻そうとした計画は、なぜ頓挫したのでしょうか。

最大の要因は、東京2020オリンピック・パラリンピックを巡る汚職・談合事件による国民の不信感です。大会組織委員会の元理事らによる受託収賄事件やテストイベント発注を巡る談合が次々と明るみに出たことで、五輪ビジネスに対する透明性への疑問が急速に拡大しました。

これに伴い、札幌市民・北海道民の間で「巨額の税金が施設維持や大会運営に消えるのではないか」という懸念が高まり、各種世論調査で反対派が賛成派を大きく上回る事態となりました。IOCが求める「住民の高い支持」を取り付けることが不可能となり、札幌市は2030年のみならず、2034年以降の招致活動からも事実上全面撤退せざるを得なくなりました。

加えて、地球温暖化によって将来的に冬季大会を開催可能な積雪量を維持できる都市が世界的に激減していることも浮き彫りになりました。単なる招致熱意だけでは通用せず、強固なガバナンス、財政の健全性、環境的裏付けが揃わなければ五輪開催は不可能な時代に突入しています。

【オリンピック開催地一覧】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:夏季と冬季の両方を開催した都市は世界にありますか?
A1:中国の北京が史上唯一、夏冬両大会を開催した都市です(2008年夏季・2022年冬季)。2008年のメインスタジアム「鳥の巣」や競泳会場「ウォーターキューブ」を2022年大会でもカーリング会場等として再活用しました。

Q2:オリンピックを最も多く開催している国はどこですか?
A2:国別ではアメリカ合衆国が最多です。夏季4回(1904年、1932年、1984年、1996年)、冬季4回(1932年、1960年、1980年、2002年)の計8回を開催しており、2028年ロサンゼルスと2034年ソルトレークシティーの開催によって計10回に達します。

Q3:2036年夏季オリンピックの開催地候補にはどんな国が挙がっていますか?
A3:2036年大会に向けては、インド(アーメダバードなど)、サウジアラビア、カタール(ドーハ)、トルコ(イスタンブール)、インドネシア(ヌサンタラ)などが強い関心を示しています。とりわけ経済成長が著しいインドや中東諸国が積極的な対話をIOCと進めています。

Q4:これまで戦争などで中止になったオリンピックはいくつありますか?
A4:夏季3大会(1916年ベルリン、1940年東京、1944年ロンドン)、冬季2大会(1940年札幌、1944年コルティナ・ダンペッツォ)の合計5大会が世界大戦の影響で中止となりました。なお、2020年東京大会は「延期」されたものの2021年に無事開催されています。

歴代のオリンピック開催地を紐解くと、大会のあり方が「国威発揚の巨大開発」から「地域社会と共生するサステナブルな運用」へと大きくシフトしたことが明確に分かります。2026年ミラノ・コルティナから始まる新たなサイクルは、分散開催や既存インフラ活用を前提とした、次世代型オリンピックの試金石となります。

2034年までの主要都市が確定したことで、スポーツ界の関心は早くも「2036年夏季五輪がどの新興国で開催されるか」「気候変動下で2038年以降の冬季五輪をどう維持するか」という中長期的な課題へと移りつつあります。メガイベントとしての求心力を保ちながら、環境と財政の健全性をどう両立させていくのか。今後のIOCの手腕と各開催都市の挑戦から目が離せません。

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アニメ・漫画担当として6年以上の取材経験。anime領域の公式発表・配信元の告知を一次情報として確認し、確認できない情報は記事に含めない方針です。

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